2016年熊本地震調査速報(地表断層)

いくつかの地点で地表に断層が現れています。我々が見たのはそのうちの2ヶ所です。

1. 九州自動車道嘉島JCTの東

この場所は後藤先生@京大防災研に教えてもらいました。九州中央自動車道が国道443号線と交わる部分です。40~50 cmほど右にずれていることがわかります。1枚目の写真の奥の高架橋が九州中央自動車道です。

道路を横切っている断層のラインの北側の延長線上を見ると,九州中央自動車道の盛土部分の一番上の高欄が少しひずんでいるように見えます。案内標識の看板から数えて2つめと3つめの高欄の支柱の間です(5枚目の写真)。

また,南側は日立建機の営業所の敷地内を通りぬけて裏手へ達しているようです。日立建機の裏手にははっきりしたトレースを見つけることはできませんでしたが,大きな構造物(ショールームらしい)の壁が大きく剥落しており,その下の地面は少し変状が見られます。
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2. 益城町覚田

益城町上陳(かみじん)の西側の田んぼのなかにはっきりとわかる断層が400 mほどにわたって現れています。断層は木山川と平行にほぼ東西に走っており,右横ずれで変位量は大きいところで60 cmあまりです。上下方向の変位はほとんどありませんが場所によっては10 cmほどの段差が生じているところがあります。覚田の田んぼから川を渡って東へ進み,上陳の集落まで達しています。

川を渡るところでは両岸の堤防の石垣を壊しています。麦畑の中に入るとトレースがわかりにくくなりますが,よく見ると麦の並びが乱れているのでそのあたりにトレースがあるのであろう,と見当をつけることができます。さらに,上陳の集落のなかの壁を壊したり,石垣を壊したりしています。
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