研究

研究方針

研究を遂行するにあたっては,観測の現場を知った上で,数学的な手法を適切に応用していくこと,言い換えると,実際の現象と理論的手法のバランスをとりながら研究を進めていくことがとても重要です。「理論のための応用」ではなくて「応用のための理論」を実践するためには数学および物理学に関する広く深い知識が要求されます。これらは研究における基礎体力ですから,いつも意識的に鍛え続けなくてはなりません。

以上のような認識のもとで,研究自体は自由に進めながら,ディスカッションを繰り返して研究成果としてまとめていきます。

研究内容

主な研究内容は以下の通りです。

  • 地盤構造の推定法の開発
  • 地盤構造探査
    • 地盤構造が未知の地域における観測および地盤構造の推定
      これまでに観測を行ってきた地域は,以下の通り。

      • マレーシア・ペナン島(マレーシア サイエンス大学との共同研究)
      • 大崎市・古川地区での超高密度地震観測 (2011年東北地方太平洋沖地震の地震動による被災地域)
      • 2008年岩手・宮城県内陸地震の震源域
      • 台湾・新竹市 (台湾国立中央大学との共同研究)
      • 新潟県中越地方(2004年新潟県中越地震および2007年新潟県中越沖地震の被災地域)
      • 琵琶湖東岸(1909年江濃地震の被災地域)
      • 広島市(2001年芸予地震の被災地域)
      • 鳥取県弓ヶ浜半島(2000年鳥取県西部地震の被災地域)
      • トルコ・アダパザル(1999年トルコ・アダパザルでの地震での被災地域,トルコTUBITAKとの共同研究)
      • 奈良盆地
      • 中国・麗江(雲南省) (1996年中国・麗江地震の被災地域)
      • 兵庫県神戸市および西宮市(1995年兵庫県南部地震の被災地域)
      • 中国・上海など(中国同斉大学との共同研究)
  • 地震防災教育のための教材の開発
    • 教授活動ゲームを用いた教材開発
    • 開発された教材の教育効果の定量的測定と教材の改善法に関する研究
  • 地震動の位相特性のモデル化
    • ランダムに発生するインパルス列を用いた震源特性のモデル化とそ の確率論的性質の検討
    • 位相特性を考慮した時系列波形の最大値の確率論的特性の推定法の 開発
  • 確率論的手法の工学的応用に関する研究
    • percolation手法を用いた地盤内の浸透流の数値シミュレーション
    • 時間-周波数解析を応用した構造物の損傷同定法の開発
    • 非線形構造物の不規則応答特性の表現
    • 非定常正規白色雑音によって励起された1自由度構造系の応答の最大値の確率論的性質の表現法の誘導
    • 時系列波形の漸化的表現
    • 地震危険度解析のための新しい手法の提案

また,今後,取り組んでいく予定の研究テーマとして以下のようなものを考えて います。

  • 物理特性の不確定性を考慮した波動伝播特性に関する研究
  • 材料の不確定性を考慮した材料強度の予測法に関する研究

その他の活動

研究以外の活動として,対外的な教育活動なども積極的に行っています。

  • 国際的な共同研究
    • 台湾国立中央大学との授業料不徴収を含む全学協定が2008年7月に締結されました。台湾での研究に興味がある人は,この制度を利用して国立中央大学で研究活動や勉強をすることができます。
    • 文科省の世界展開力強化事業の枠組みでトルコを相手国とした協働教育事業を東京大学といっしょに行っています。毎年、数人ずつ、トルコからの学生の受け入れと東工大からの派遣を行って共同研究を推進しています。この制度を利用してトルコの連携先大学(中東工科大学、イスタンブール工科大学、ボアジチ大学)での研究を行うことができます。
  • 学生のためのジョイントセミナーへの参加
    • 詳しくはこちら (COEニュースレター No.5)
  • 海外遠隔講義の配信,受信
    • 詳しくはこちら (COEニュースレター No.4)
    • 地盤工学会誌(2008年11月号)記事もご覧下さい。
    • 2017年秋学期からは、国立中央大学(台湾)、中東工科大学(トルコ)、イスタンブール工科大学(トルコ)と共同で遠隔講義を相互に行います。
  • 台湾から日本に留学をしたい学生のために(公財)日本台湾交流協会のお手伝いをしています。

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