エッセイ

昔,書いた論文でない書きものたちです。ちょっとした冊子になにかというと原稿を出せなどといわれて,1回しか使えないような使い捨ての文章をずいぶんたくさん書いたものだと,改めて感心してしまいます。書いている時はそれなりに真面目に考えて,それなりに時間を費やしているのですが,1回出たらそれっきりです。なんとも無駄なことをしているものです。

そんなわけで,データを整理したついでに昔の書きものを引っぱり出してきました。書いた時期によって少しずつ考え方が変わっていたり,無責任なことを書いていたりします。論文とは違う,もうすこしざっくばらんな私の考え方のようなものが伝われば,と思ってここへおく次第です。

ただし,ここに書かれている考えはいずれも原稿の初出当時の考えであることにご注意下さい。しかも,今から読みなおしてみると(そんなことやっているほど暇じゃないはずなのに…),激しく赤面ものです。

はっきりいって,しょうもない文章しかありませんので,よほどお暇な方でなければご覧にならない方が幸せだと思います。お読みになってから時間を無駄にしたと思われたとしても,私は一切責任をとることができません。

2016年

  • 蔵前ジャーナル 研究室訪問:東工大の同窓会組織である蔵前工業会が発行している豪華雑誌「蔵前ジャーナル」に投稿した原稿です。この雑誌には「研究室訪問」という2ページの連載コーナーがあってそこに研究室のことを紹介する、というものです。私自身は、東工大の出身ではないので同窓会の雑誌にのこのこ顔をだすのもちょっと遠慮があったのですが、編集を担当しておられる先生から気にしなくてよい、というお言葉をいただいたので、臆面もなく書いた次第です。2000字+写真という分量で、写真がいっぱいあって楽しそうな内容で、というリクエストでしたので写真をあれこれ入れてみたら、ちょっと多すぎて写真が小さくなってしまいました。写真のセレクションにはそれなりにがんばってみたつもりですが、あれこれ欲張りすぎたかもしれません。ちょっとでも雰囲気が伝われば、と思いますが、どうでしょう。リンク先の原稿は蔵前ジャーナルから転載許可をいただいた最終版です。

2014年

  • 京土会会報 表紙:京都大学の土木系学科の同窓会は京土会というまったくそのまんまの名前ですが,毎年会報を会員に送っています。たまたま,同級生が編集担当だったため,その彼から表紙に写真を提供しないか,というお誘いがありました。写真は好きですが,別に腕がよいわけではないので少しためらいましたが,せっかくのお誘いなので過去に撮った写真をかき集めてみました。デジタルカメラでまともな写真が撮れるようになってからの分だけでも,1万枚以上あるなかからまともな写真をセレクトするのはそれなりにたいへんです。もっとも,多くは地震の被害調査の時の写真なので,あまり表紙にするような写真ではありません。学会や観測に行ったときに散歩をしながら撮ったようなものがよいだろうと思って10枚ほど選んで,会報の編集担当の友人に選んでもらいました。彼が選んだのがロードス島の写真でした。写真だけ見るとちょっと間抜けな感じだったのですが,表紙として上下に文字が入ると引き締まってそれなりのバランスになったような気がしています。彼の選定眼には恐れ入りました。持つべきものは友,ということでしょう。表紙の見返しに写真の簡単な説明を入れることになっているので,ちょこっとだけ文章を書いてみました。リンク先のファイルは校正前の原稿なので最終版とは少し文章が異なるかもしれません。また,ファイルサイズが11 MBもあるので表示に時間がかかるかもしれませんがご容赦のほどを。

2012年

  • 地震動による被害からみた2011 年東北地方太平洋沖地震の特徴:非破壊検査協会の春季大会で地震の話をするように言われて話した時の原稿です。地震の直後に調査に行って断片的なものはいろいろ書きましたが,まとまったものはなぜか英語ばかりだったので日本語である程度まとまったもの,というのは自分でも意外なことにこの原稿くらいしかありませんでした。これはエッセイとは言えないとは思いますが…。招待講演,ということだったので,署名は私の名前だけになっていますが,参考文献に挙げられているたくさんの方といっしょにやった仕事をまとめたものです。欲張った,ということもありますが,そのときまでにやったことを盛りだくさんで書き込んでいます。

2011年

  • いつでも勉強だけはちゃんとしときや:学生から助手時代にたいへんお世話になった京都大学の田村武先生が亡くなりました。その後,田村先生を追悼する文集を出されるということで,私もそのときの率直な気持ちを綴って載せていただいたものです。
  • 地震動と地震動による被害状況:土木学会誌の8月号に地震の記事を載せる,ということになって,6月号に出た速報をもとに書いたものです。地震動と被害についてなんでも入れる,という無理難題だったのですが,まとめるのにずいぶん苦労しました。特に,取りまとめをしてくださった片岡先生にはとてもお世話になりました。もとの原稿は被害についてもう少しいろいろ書いていたのですが,結局すべてを網羅できるわけでもない,ということとページ数の制約でこのような形に落ち着きました。これは,2012年の非破壊検査協会の講演の原稿のもとになっています。

2009年

  • 1909 年姉川地震(江濃地震) について:2009年は姉川地震から100年という節目の年でした。地震後に撮影された非常に鮮明な乾板写真が虎姫町の図書館に残されているのですが,これを復刻しようと考えました。写真集は姉川地震100年を記念するイベントで参加してくれた市民に配布しました。写真の解説としてA3両面印刷で二つ折りにしたものを写真にはさんでおきました。この原稿の署名は大町先生になっていますが,この文体は明らかに違うよな,という…。もともとの原稿は京大の澤田先生が書かれたものを私がレイアウトなどをアレンジして多少の加筆を行ったものです。

2008年

2007年

  • A Practice of International Distance Lecture among Three Universities through the Internet:21世紀COEのニュースレターに投稿した記事で,前年におこなったタイ王国のチュラロンコン大学向けにはじめた遠隔講義が台湾国立中央大学にも配信するようになった,という内容です。このころは,遠隔講義の段取りでタイや台湾をしょっちゅう行ったり来たりしていました。

2006年

  • タイ王国向けの遠隔講義を実施して:21世紀COEがはじまってしばらくしてからスマトラ島沖で地震が発生し,津波による大きな被害がありました。アジアの多くの国々では津波に対する理解が不十分であることが原因の一つであるといわれました。そこで,インターネットを使って津波や地震についての講義をアジアの大学に配信しよう,ということになりました。この記事はその最初の立ち上げの様子を報告したもので,21世紀COEにおいて発行していたニュースレター(No.4)に投稿したものです。この活動はその後,台湾中央大学やマレーシアサイエンス大学などいくつかの大学を巻き込みながら続けられています(2014年3月現在)。
  • Kyoto University-National Central University-TokyoTech Joint Student Seminar に参加して:上と同じく21世紀COEのニュースレターに投稿した記事で,台湾国立中央大学(NCU)とはじめた学生セミナーについて報告したものです。NCUと本学が全学レベルの交流協定を結ぶきっかけとなる活動となりました。
  • 地盤構造探査からみた入力地震動:地震工学会が紙媒体で会誌を出す,ということになって2年目に「入力地震動と土木構造物の応答」という特集が組まれました。そのときに,なぜか,地盤構造の探査のことを書く,ということになってなんか全然ほかの人とマッチしていない記事を書いたものです(日本地震工学会誌 No.3, Jan., 2006)。

2004年

  • 大学学部教育科目「測量学実習」の新たな試み:当時は測量実習を古いトランシットを使ってやっていました。しかし,そんなもんイマドキ誰が使ってるんや?ということでさすがにトータルステーションを使って現実社会で行われているように実習すべき,という教育的配慮と,合宿に使っていた大学施設が使えなくなる,という学内事情により測量実習を全面的に見直すことになりました。その顛末を「測量」に載せていただいたものです。ページの制約が2ページだったのでオリジナルの原稿からはずいぶん端折ったものになってしまいました(測量,Oct., 2004)。

2003年

  • 確率論を使った地震危険度解析に関する考え方:(2003/4)某委員会で,地震危険度解析を行うに当たって,大きな地震のように稀にしか発生しない現象に確率論を適用する際の問題として,実現値が十分に得られていないのに,その統計値をもとにして確率論を適用することは不適切ではないか,ということが問題になりました。この指摘は実に正当な主張であると思うのですが,これについて,地震危険度解析を推進するという立場からの説明(というか反論)をすることが求められました。そのときに(個人的にはかなり苦労して)作った作文です。その結果,この作文がその委員会にとって有用であったかどうかは諸般の事情により私自身にはわからないのですが,私が確率論を使った地震危険度解析に対して思っていることの一部を表現していますので,ここにおくことにしました。念のために,タイトルなどはオリジナルから変更して,微妙に文章も変えているところがあります。別に内容的には当たり障りはないと思うのですが…(弱気…)。

2002年

  • プログラム歴など:京都大学 学術情報メディアセンター 広報 Vol.1-3 (2002/9)京都大学学術情報メディアセンターのオンラインプログラム相談員というのをやっているのですが,広報誌に相談員の紹介を載せるという企画があってそのために書いた原稿です。自己紹介のようなことを書くことを求められていましたので,盛川のプログラム歴のようなものを書きました。
  • Preface and Table of Contents for Selected Paper”: (2002/8)1992年から2001年までの英文論文を束ねた冊子を作りました。その冊子のprefaceとtable of contentsです。もし,興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら,メールにてお問い合わせ下さい。なお,その際,どの論文に興味があるかを書き添えていただけるとありがたいです。
  • 災害環境評価法に関する研究の現状および動向調査:東京工業大学 VBLニュースレター第7号 海外派遣報告 (2002/7)東京工業大学のVBLのプロジェクトで海外に派遣していただいたので,その報告です。このときは,米国Philadelphiaとトルコ共和国で,研究動向の調査をしてきました。
  • トルコ観測旅行記:地震工学会 コラム記事(2002/4)トルコ共和国で1999年に発生したコジャエリ地震で大きな被害を受けたアダパザル市の周辺での地盤調査をやろう,というプロジェクトにおいて,人工地震探査をやろうとしてもなかなかそれがうまくいかない,というお話です(結局,2002年の6月に発破は打ったのですがその結果については ここでは触れていません)。

2001年

  • 少年老いやすく学成り難し:(約5.4MB) 2002年度版 専攻案内 (2001/9)2002年度版の東京工業大学大学院 総合理工学研究科 人間環境システム専攻の専攻案内に書いた文章です。冊子版の専攻案内とはレイアウトが異なりますが,内容は同じです。
  • 研究分野の紹介など:地震工学会 地震工学ニュースレター Vol.1 No.3 (on line) 記事(2001/9)地震工学会の会誌編集委員会の委員というのを仰せつかっていたのですが,その委員の自己紹介も兼ねて,自分の主な研究分野の研究動向を紹介する,という企画で書いた原稿です。

1999年

  • 兵庫県南部地震以降の地震被害調査について:関西ライフライン研究会 (1999)関西ライフライン研究会で兵庫県南部地震の5年目を前にして,地震工学を研究する研究者としてこの5年間で考えたことを書く,という企画がありました。それに向けて書いた原稿です。
  • 鳥取へ:鳥土会だより (1999/4)鳥取大学へ赴任した時点で,自動的に土木工学科卒業生の同窓会である,鳥土会(鳥取大学土木会)に入会したのですが,自己紹介を兼ねて,会誌「鳥土会だより」に寄稿した文章です。

1998年

  • なんで微動なんかはじめたんですか?:関西ライフライン研究会 ニュースレター (1998)関西ライフライン研究会のニュースレターに「会員紹介」が毎回掲載されますが,遂に順番が回ってきて自己紹介をした文章です。

1996年

  • 最近出会った学生さんのことなど:京大土木100周年記念誌 (1996/10)京都大学の土木系学科創立100周年にあたって記念誌を作るという企画があって,そのなかに,助手以上の教官は今後の教育について思うところを述べよ,というページがありました。そこで,これに向けて書いた文章ですが,このとき,盛川は奉職してまだ2年目で,右も左もわからないときでしたので,この作文は苦労しました。
  • 名曲の条件:都市施設耐震システム研究センター 研究報告 No.10 (1996/3)盛川が学生時代所属していた研究室は1996年3月をもって発展的に解消し,都市耐震センターの名前は消えました。センターが存在した10年のうちの7年間学生として在籍していました。この研究報告のNo.10はセンターから出た最後のreportで関係者から広く寄稿を求めたもので私もお世話になった者の一人として投稿した原稿です。

1995年

  • 「確率なんて大嫌いだ…」:都市施設耐震システム研究センター 研究報告 No.9 (1995/3)盛川が学生時代所属していた研究室の研究報告で,この年から京都大学工学部に奉職しました。それで,研究報告に卒業生の一人として寄稿したものです。

エッセイ への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 更新しました。 | Morikawa Lab. on Web

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