「地盤と地盤震動」

宣伝みたいで恐縮ですが、標記の本が朝倉書店から出版されます。


地盤と地盤震動 —観測から数値解析まで—

15年以上も前の遠い昔に某所にて某シリーズ本のなかの一冊として企画された本でしたが、筆者がふたりとも筆が遅く、グダグダしているうちにシリーズ本の続刊はされない、ということになってしまいました。続刊が中止されたことを知らないままに原稿だけは書き上げて、出版社に送って始めてそのことを知ったというお粗末ぶりです。

そんなわけで、原稿が宙に浮いてしまったのですが、コストを抑えるために組版から全部著者が行う、という前提で出版社で再検討してもらって、シリーズとは関係なく単一の本として出してもらった、という次第です。

はっきり言って超ニッチな内容です。明らかにマニア向けです。ただ、筆者らが学部と大学院でやっている講義の内容を一通りカバーしているので、というか講義ノートがベースなので、筆者の二人が担当している講義の教科書はこれ1冊で事足りるかもしれません。そう考えるとお得、かな…

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3月 大学院入試説明会と研究室公開

例年どおり3月末には環境・社会理工学院の大学院入試説明会が開催されそうな情勢です。正式に決定すれば本学のオフィシャルサイトに情報が掲載されるはずです。

昨年とまったく同じことを書いておきたいと思います。大学院における研究室選びは学生諸君が自分自身で行うものであり、主体的に自分が何をやりたいのかということとちゃんと向き合って決めてほしいと思います。

以下は、昨年とまったく同じ内容です(文言もほとんど同じです)。

最近は必要な情報はネット上に公開されますから、事前に十分に下調べができると思います。そのときに分からなかったことを研究室を訪問して聞く、ということが重要です。

簡単なキーワードで研究室をいくつか抽出して自分がやりたいと思うことに近いことをやっている研究室が見つかったら、その研究室でどのような研究をやっているかという具体的内容を事前に調べてから訪問するとよいと思います。そのためには、その研究室の教員が書いた論文等をいくつか読んでみるのが一番の近道です。はっきり言って、研究内容は学部の講義でやる基本的な内容とはまったく異なります。ですから、いきなり論文を読んでもまったく何のことかわからない、と思いますが、もしその研究室で勉強することになったらどうせ関連する論文は読まなくてはなりません。今読んで分からなかった論文が来年になればいつの間にかわかるようになるのか、というと一般にはそういうことはありません。ラクして知らないことを知る方法はどこにもありません。もし、それに納得できないならば大学院で勉強するのは向いていないかもしれません。

もちろん、何事にも最初の取っ掛かりが必要です。いきなり論文を読むことがたいへんだったら学会で発表する時に出される概要集に掲載された2ページ程度の簡単なものを読んでみることでもよいでしょう。具体的な研究内容の概要が書かれていますから理解をしやすいと思います。

これから自分が大学院に行って勉強をしようと思っていて、地震とか防災とか構造に興味があるとして、研究室をなんとなく訪問してみて「どんな研究をしていますか?」といった類のまるで中身がない質問をするというのはあまりにも稚拙だと思いませんか?もちろん、聞かれたことにはきちんと答えますが、大まかな質問には大まかな回答しかできません。そんな大まかな情報で意思決定ができるほど大学院での勉強や研究は軽いものではありません。

大学院で研究するということは、目的意識を持って勉強や研究をする、ということであって、自分探しやモラトリアム、ましてやあと2年遊ぶためではありません。少なくともそういう感覚で私の研究室で研究や勉強を継続することは絶対に無理だと断言しておきます。うっかりそういう軽い気持ちで中身について深く考えずに研究室に来てしまうと、大学院へ入学してから学生も教員も互いに不幸になるだけです。

研究室の方針として、やりたいことをなんでもやれる、という方針の研究室もあるようです。しかし、私の研究室で、水環境の研究をやりたい、と言われてもそれは無理な相談です。では、どういうテーマならば無理で、どういうテーマなら可能なのか、と言われるとそれを一言で説明することはできません。手持ちの観測機材や計算機のリソースなど、それぞれの研究室には制約条件がありますからなんでもできるわけではないのです。だからこそ、できるだけ自分がやりたいことの具体的なイメージを持った上で、それが実現可能なのかを研究室を訪問した機会に教員と話し合って欲しいと思います。

せっかく、限りある時間を使って研究室を訪問するのであれば、少しでも価値ある時間となるよう、事前にいろいろと勉強してから訪問されることを期待します。

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タイルカーペット

研究室のスペース圧縮作戦の第2弾として、年末の大掃除で荷物を撤去した部屋の古いカーペットを剥がして新たにタイルカーペットを敷く工事をしました。当初、この部屋を学生室にしようと考えていましたが、大きな移動書棚が残っていてこれを撤去するのは容易ではないため、学生室としてのスペースが十分にとれないことがわかってきました。そこで、私がこの部屋に引っ越して、現在私が使っている部屋を学性室として使うことにしました。

引越の手間がさらに増加しますが、これもやむを得ません。研究にも教育にもまったく貢献しない費用と時間をたくさん使ってなにをしているのか、という気もしますが、3月までには現在の広い学生室は明け渡さなくてはならないのでやるしかありません。

タイルカーペットが完成したら次は、機材を保管している部屋のラックを大きなものに取り替えて収納力の向上をはかります。そのために、古いラックに置かれているものをすべて退避させてラックの設置工事に備えます。

来週には新しいラックを設置してもらって、退避させた機材を収納しなくてはなりません。当分の間は肉体労働が続きます。何をやってるんだろう、と思いますが、考えると不幸になるので何も考えずにひたすら作業に没頭することにします。

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微動多点同時観測

某所にて某構造物の微動を多点で同時観測してきました。この構造物は少しずつ工事が進んで完成に近づいている大規模な構造物です。これまで、3年以上前から工事の異なる段階で何回か同じ場所でだいたい1年毎に観測をさせてもらってきました。構造物への種々の艤装に関する部分はまだまだこれからですが、入れ物としての構造物はほぼ完成したということで、工事の合間に今年も観測をさせてもらいました。

研究室総出での観測でした。実際には、観測の本番よりは正月明けから機材の調整と動作確認を行うのがたいへんでした。もちろん、本番もたいへんでした。重いバッテリと機材を大量に手作業で運ばなくてはなりませんからたいへんです。完全に体育会系のノリです。

工事の進展とともに、どんどん構造物も大きくなっているので、センサーの数もどんどん増やして測って来ました。今年はフォースバランス型加速度計を9台、動コイル型速度計を18台投入して全部で80チャンネルで同時観測を行いました。1チャンネル数があわないのは速度計のうちの1台の上下動のコイルが脱落して信号をできなかったからです(要するに壊れてたってことです)。

下の写真は観測の最後に全てのセンサを一ヶ所に集めて同時に記録をとるハドルテストを行った時の写真です。非常に地盤がよくてS/Nがたいへん厳しい場所でしたのでハドルテストとしてちゃんと機能しているか、と問われるとちょっとドキドキしますが、構造物の周期帯の微動はちゃんととれているものと期待しています。

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研究室の大掃除と忘年会

研究室の忘年会を私の自宅で行いました。

来年度からスペースチャージが本格的に課されるため、学生数が非常に少ない私の研究室ではスペースを維持することはほぼ不可能です。そのため現在使っている学生室を学部講義における学生実験室として大学へ返して、研究室のスペースを圧縮することにしました。

その準備の第一段階として研究室の大掃除を行うついでに、観測機材置き場としていた部屋の書棚を廃棄して、学生室として使えるスペースを捻出することにしました。当然、いろいろなものを捨てねばなりませんし、必要かもしれないけれどもここ数年使わなかったものは本来研究に必要である観測機材も含めてすべて目をつぶって捨てるしかありません。スペースチャージの費用を節約するために、非常に高価な観測機材を処分して将来の研究の機会もあわせて喪失するというのは実に近視眼的でまさしく本末転倒と言われそうですが、今の社会はそういうものを求めているのでしょう。

1部屋に置かれていたものをすべて撤去するのですから、当然、膨大な量の廃棄物がでてきて、それを一時保管する場所に移動させなくてはなりません。ほぼ丸一日かかって部屋からものを撤去して掃除もしました。

掃除をしたあとは、楽しくお酒など飲んで今年あったことをすべて忘れてしまいました。来年はどんな年になるのでしょうか。

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鉄道総研 見学

鉄道総研で打ち合わせをすることになったので、あわせて研究所の見学をお願いしました。留学生もいるということを伝えたところ、英語での説明を手配してくださいました。

色々な実験設備を見学させてもらうことができました。リニアモーターカーの実物を見たり、大型降雨実験装置では300mm/hの大雨の体験をさせていただきました。

鉄道総研にしかないような実験設備が多く、非常に勉強になりました。ありがとうございました。

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日本地震学会ニュースレター 地震ハザード解析から確率論的地震動予測地図へ

エッセイのページに標記の記事を追加しました。

日本地震学会ニュースレター(Vol.71, No.3)のシリーズ「新・強震動地震学基礎講座」という連載記事の第20回として標記の原稿が掲載されました(pp.NL-3-16 – NL-3-19)。これも土木学会誌の記事と同じくたんなる読み物なので読んでも得るものはないと思います。

ただ、やっぱり書き始めるとかなり手間と時間がかかってしまいました。しかも、もともと2ページくらいで書かねばならないのを大幅に超過してしまいました。いろいろな受け取り方をされるようで、少々デリケートな話題だったようです。

日本地震学会のの著作権規程(第5条, 第6条)によると非営利目的であれば転載可ということなので載せてみました。

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土木学会誌 物理探査においてやっていること

エッセイのページに標記の記事を追加しました。

土木学会誌(2018年10月号)の「数式のない土木の数値解析」という連載の記事として掲載されたものです。たんなる読み物なので読んでも得るものはないと思いますが、いざ書いてみるとそれなりに手間と時間がかかってしまいました。何やってるんだろう、と自分でも思いますが、自分の記事は自分のwebに載せてもよい、ということなので、載せてみました。

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2018年北海道胆振東部地震の調査速報

2018年9月6日に発生した2018年北海道胆振東部地震の調査と余震観測に行きました。調査の結果を簡単にまとめたページを作成しました。

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学部4年生むけ講義「土木特別演習」 優秀発表賞

4年生の鈴木君が標記科目で優秀発表賞を受賞しました。

おめでとう!

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